2014 .04 .14  [ All Event ]

新潟も暖かくなり、すっかり花見日和となりました。
そんな中、今日はFD STYLEのてぬぐいを作っていただいている「越後亀紺屋 藤岡染工場」さんへ工場見学に行って来ました。
藤岡染工場さんは新潟県阿賀野市の商店街にある寛延元年創業の伝統ある染工場です。

 

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藤岡利明専務にご案内いただき、入口を通って奥へしばらく歩くと工場が見えてきました。まるで新潟県佐渡市の宿根木みたい。創業された寛延元年は西暦で1748年。歴史を感じますね。

 

左:萩野 右:藤岡専務

左:萩野 右:藤岡専務

 

 

1、糊置き

まず案内されたのは「糊置き」と呼ばれる行程。藤岡染工場のてぬぐいは「注ぎ染め」という伝統的な染め方をしています。この行程で、生地の染めない部分に糊を塗ります。糊を均一にのばしていく作業は、熟練の職人さんでなければ出来ない難しい技とのこと。1反から22枚分の手拭いが出来るそうですが、1枚塗ったらZ折りにして重ね、繰り返し糊を塗っていきます。

 

 

 

2、注ぎ染め

糊置きが終わると、次は「注ぎ染め」の行程へ。糊の土台で仕切りを作り、染料を慎重に注いでいきます。まるで柄杓を逆にしたようにして使うんですね。この専用の道具を使ってはみ出さないように加減しながら注ぐのもまた難しく、経験が必要なのだそうです。

 

 

 

3、水上げ

染め上げられたてぬぐいに付いた糊を洗い流します。「水上げ」という行程です。長い棒を使って豪快にかき混ぜながら糊をきれいに洗い落とします。

 

 

 

4、干す

最後に工場の2階に上がり、洗い上がった手ぬぐいを干します。

 

 

 

昔ながらの技法である「注ぎ染め」は、印刷とは異なり布の両面が染まっています。藤岡染工場さんでは、若い女性の職人さん達が目立ちます。職人さん達によって染められた手作業ならではの味わいに、ますます愛着がわきました。
FDSTYLEのキッチンツールをモチーフにしたてぬぐいも、このようにして味わい深いモノに染め上げてくださっています。
藤岡専務をはじめ工場の皆様、ありがとうございました。

 

越後亀紺屋 藤岡染工場
FD STYLEてぬぐい